7月15日に公開された予告編の映像だけで、「のび太と奇跡の島 アニマルアドベンチャー」のストーリーを勝手に考えてみる。(7月17日公開)

まず、ゴンスケが宇宙船のようなボートに乗っていること、そしてドラえもん達も同様のボートに 乗って異空間を飛んでいることから、「ボートはドラえもんの道具であり、ゴンスケも同様のボートを所持している」事が推測出来る。何故このふたりが同じアイテムを所持しているのか考えると、「ゴンスケは22世紀からやってきた存在」ということになる。すなわち、ドラえもんと敵対する正体は、未来人。

で、 島の洞窟、あるいは遺跡に黄金のカブトムシの壁画がある。ドラえもん達が自分で描いたようには思えない。金色に輝くことから超自然的なパワーを秘めている 設定だと思われる。島を作ったら、突然カブトムシの壁画が出来たとは考えにくく、長い年月を掛けてパワーが生まれたのだと思われる。従って、冒険の舞台は、現代ではない。

ぶっちゃけ、Fキャラとして人気があるゴンスケを完全な悪役にすることは無いはず。何かしら「憎めないキャラ」という設定になる。映像のラストでドードー鳥を捕まえていくのは「自然環境を保護しようとする立場」にあるのではないだろうか。


右上の赤枠で囲った場所が何か怪しい。

予告編ラストに「希望の島へ…」という文字。


以上のことから話を作るとするなら

まず「モアよドードーよ永遠に」のストーリーを消化。(ここで100分中20分の消費)

その途中、のび太たちの誰かがカブトムシを飼っているエピソードが追加される。とりあえず、ここではのび太とする。

楽園制作。

のび太「狭いカゴの中でカブトムシを飼うのもかわいそうだ。どうせなら、この島に逃がしてやろう」
あるいは
「カブトムシの幼虫を見つけて、どこに埋めようか迷っていたけど、ちょうどいいや。この島に埋めてあげよう」

上記画像の赤枠にカブトムシを放つ。
のび太「このほこら、太陽の美しい光が差しているから、光のほこらと呼ぼう」

楽園に植物が植えられ、動物達が何匹も連れてこられる。

ドラえもん「この島は100年後には動物達がたくさん増えて、素晴らしい楽園になっていることだろう」
ジャイアン「そんなら今すぐ100年後に行こうぜ!」
ドラえもん「え?」

てなワケで、何故かのび太の机にあるタイムマシンでは無く、ボート型のタイムマシンで100年後の世界へ向かう。

辿り着くと、100年後の楽園島は動物達で溢れていた。静香「かわいー!」ジャイスネ「でけー!」

のび太がカブトムシを離した場所に向かうと、黄金に輝くカブトムシの壁画が。

ドラえもん「よし。この島を探検しよう! 27巻「コンチュウ飛行機のりこみ用タラップ」!」

昆虫に乗って探検している途中で突然ドラえもんと同様のボートに乗ってゴンスケ登場。
ゴンスケ「オラはこの島を調査する為にやってきたゴンスケだ」
のび太「調査?」
ゴンスケ「んだ。この絶海の孤島は長らく人間の手がまるで入っていない島だ。しかも地球上でありえねえ生態系になってるんだわ。そのせいで、何か島全体にすんごい力が働いているみてーだべ」
ドラえもん「力って?」
ゴンスケ「それがわかんねーから調査しに来たんだ。もすかすっと、その力を利用すればこの島でドデカイおイモちゃんが作れるかもなァ。エヘ、デヘヘ……」
静香「大きいおイモ……ヤキイモ……いいかも……」
のび太「えっ?」
静香「なんでもないわ」

ゴンスケ「そんじゃ、ここのドードー鳥を調査のために、一匹だけ頂いておくとするべ」
のび太「かわいそうじゃないか!」
ゴンスケ「別に食うわけじゃねェから安心してくんろ。ほんじゃ、行くべ」
のび太「行かせるものか! 助けよう!!」

ドラえもん達とゴンスケのボートでのデットヒート。

その途中でゴンスケは金色に光る巨大なカブトムシに攻撃を食らう。

ゴンスケ「一体ありゃなんだァ?」
のび太「きっと光のほこらで放ったぼくのカブトムシだよ!」
ドラえもん「100年間、特別な太陽の光が降り注ぐほこらでカブトムシは育ったから「黄金のカブトムシ」になったんだよ! あの黄金の光は、太陽の力だ!」
静香「奇跡だわ!!」
スネ夫「クロノ・トリガーの太陽石イベントのパクリ……」
ゴンスケ「余計なこと言うでねェ!」
ジャイアン「ヤツは島の動物達に危害を加えようとする存在から守ろうとしているわけか」
のび太「早く、ドードー鳥を放してあげてよ!」
ゴンスケ「チクショー、しょうがねえなァ……」

ゴンスケ「マんズイことになった。この島のことが、他の人間達に知られちまったべ!」
のび太「するとどうなるの?」
ゴンスケ「世界中から、ここの絶滅動物達を捕獲しようとやってくることになるべ!!」
ドラえもん「エーッ!?」

欲に塗れた未来人達が世界中から、ドラえもんの島に向かって押し寄せてくる。
ゴンスケ「オラとドラえもんで、島ごとワープさせるしかねえべ!」
のび太「島ごと!?」
ゴンスケ「おうよ。もう絶対に誰にも発見出来ない過去の世界へワープさせる! その準備には時間がかかっから、その間残りのお前らでなんとかしてくんろ!」
ゴンスケ「……オラだって、自然を守りたいって気持ち、あっかんだからなァ? デヘヘ」
ドラえもん「よし、みんなで、この島を守るんだ!!」
のび太「オーッ!」

ドラえもんとゴンスケは島をワープさせるために、準備を始める。その間、のび太達は22世紀の道具を使って進撃してくる未来人達と戦う。しかし、22世紀の道具同士の戦いでは、数の少ないのび太達のほうが圧倒的に不利。次々と倒されるメンバー達。
やがて、のび太もピンチになる。
その時、黄金のカブトムシが島から飛び立つ。のび太を助けるようにカブトムシは未来人達相手に暴れ回る。
のび太「カブトムシ君! 君はぼくのことを覚えてくれてたんだね!」
感激するのび太。しかし、カブトムシは未来人の猛攻撃によってダメージを受け、弱っていく。
ゴンスケ「準備出来たぞ!!」
ドラえもん達はすぐさまワープの態勢を取る。
しかし、一匹のドードーが未来人に捕まってしまう。
金色のカブトムシはその未来人が乗るUFOに突進。ドードーを救い出すが、まさに虫の息となってしまう。
ゴンスケ「ワープ!」
島は、人類のいない古代へとワープした。

のび太「カブトムシ君……」
カブトムシから金色のオーラが消え、元の小さいカブトムシになった。そしてもう2度と動かない。悲しみに暮れるのび太だったが……。
静香「あっ、カブトムシさん、卵を残していたわ!」
のび太達はその卵を再び光のほこらに埋めてやった。それと同時に、島全体が黄金に輝く。
ゴンスケ「こりゃスンゲエわ。この黄金の力は、まさに生命力の奇跡だべ!」
のび太「いや、希望の力だよ!」
スネ夫「ねえ、新魔界大冒険と演出被ってない?」
ジャイアン「余計なこと言うなっつうの」

ゴンスケ「とりあえず、この島はオラが守るから安心してくんろ。ただしイモは植えさせてもらうかんなァ!」
ドラえもん「わ、わかった。それじゃあね」

家に帰るとゴンスケから巨大なイモが送られてきた。
その巨大さに途方に暮れるのび太とドラえもん。しかし、ヤキイモ大好きな静香ちゃんだけは内心嬉しがっていたのであった。

<おわり>

どうよ!?

敵が欲に塗れた未来人ってのが、なんか生々しいが、一応映画ドラえもんっぽくはなっているんじゃないか!?


一応ここの「楽園の守護者」の内容を考える際、「時間が経過した動物達の楽園での大冒険」はワンニャン時空伝と「敵が密猟者」は恐竜2006等と被るということで、企画立ち上げ2日目で没にした。世界全土から敵が押し寄せるのは「絶滅の島」のオマージュっぽくはなっているんだが……、それでも「楽園の守護者」の設定とは比較にならないほど低レベルだと思う。

まあ、これはあくまで自分が勝手に考えたストーリーだが……。果たしてどうなるんだべ?

楽園の守護者に戻る。